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1991年度(平成3年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

6.新 製 品 開 発 研 究

十編み型(治貝)の研究を通しての提案一

豊田

㌦ 巨∃ 的

竹製品産業界の現状を見ると、工場生産の

形態をとっているところでほ、高い技能を持

つ職人が高齢化する 一方で、先端産業、サー

ビス産業といった好況の業種に人手を奪われ、

雇用の確保が難しいのが、実状である。この

ため業界では、ロボット機能を持っ機械の開

発やパソコンなどの導入によって合理化、省

力化を図り、効率的な佳産に力を注いでいる。

しかし、竹製品を製造するLで手仕事に大

きく頼らざるを得ない加工段階は、機械化な

どによる省力化は難しいので、手加ニー二を前提

にしながらも、新しい手法を取り入れて「よ

り良い製品を、より速く」作る工夫や努力を

する必要がある。特に高い技能を持っ職人的

技術者が急激に減少していく中にあ

っては、

短期間で覚えることのできる技術による製品

の開発や、下請等に出しても高占占質に仕上が

るような編み型(治員)を開発して、時代の

変化に柔軟に対応していく技術力、開発力を

身につけていくことが急務である。(図1)

そこで、本研究では、新しい生産形態、企

業形態へと変わりつつあるとはいえ、従来の

生産体質の残る業界の現状を再認識し、新し

い年産体制への脱皮を進める糸目として、均

化、高品質化、量産化のための治貝である

編み型を調香し、機能等を体系化して研究す

る。そして、その技術を生かした新製品開発

の提案を行なう。

修身 阿部 凰 吉岡誠司.小谷公人

(凶1)

2。調査、研究方法

本研究は、これまで当地I 大の業界が永年に

わたって蓄積してきた生産技術や加工方法を

「編み型(治員)」という切りt 二1で調査研究す

るもので、膨大な作業量がある。このため、

今後の研究や開発につながるよう、本研究で

は調査、分析に比電を置いて研究を進めた。

調査、研究の方法としては、治員に関する

調査用紙を作成し、治貝を活用している企業

を訪問して調査、記録した。次にそのデータ

を基に、治貝の分類、分析を行ない、編み型

の体系化を図って、構造、機能を研究し、新

しい商品開発の提案を行なった。

(2)

一体型は、他の形式が編み上がった後、分

割することによって、製品本体からはずすの

に対して、型自体に取り出しを容易にする角

度をっけていたり、材質をすべりやすいもの

にしたりして、そのままはずせるようにした

もので、非分割型ともいえる。

折り畳み型は、基本的には角材と蝶番によっ

て長方体の外型を作り、編み上がると追い込

むようにして型を小さくしてはずすもので文

庫の型に多く用いられている。

割型は最も多く使われているもので、木工

ロクロ技術によって回転形に作ったものを中

心から放射状に分割し、それを組み立てられ

るような形に加工して用いる。編み上げた後、

中心の軸部分を抜き、割型を決まった順番に

内向きにずらして抜いて製品からはずす。

羽根型は、同じ大きさに切り抜いた多数の

坂を放射状に固定することによって、回転形

に近い形として編み型とする。はずし方は割

型と同様。また薄い板を活用する点から羽根

型の分類の中に入れた円盤型は、各円盤が編

み上げた後で抜けるように3∼4分割されて

いる。この技法の型で、直径1.8mの照明の

セードを製作した企業もある。

その他としては、図に示したブリッジ式や

楔型等の他、各企業の工夫による様々なもの

がある。

素材としては、一体型の中にスチールやガ

ラスのものがあるが、それを除けばほとんど

が木製である。樹種は、木工ロクロによる割

型の場合、クスやイチョウが多く用いられて

いる。羽根型、円盤型では合板が主で、アク

リル板等を用いているものもあった。

′ 加工技術としては、折り畳み型でほ木工技

術を必要とし、割型はロクロ技術がなくては 治貝の目的(内職者のため・

高品質な製品のため・ 作業性の向上のため・

その他)

製作者 管理状況 サイズ・材質など

写真(製品ら含む)

冶具使用方法 寿命 問題点

分類・分析方法 機能分類

構造分類 形態分類

他の型物産業の型の研究 及び竹製品冶具との比較

(図2)

新しい造形の可能性を探る

3.調査結果及び分類、分析

編み型の機能としては、均一な商品の量産

化、高品質化及び作業の高率化等の他、高い

技術を持たない人のガイド役や図面管理的機

能をも持っている。こうした幅広い役割を持

つ治員であるが、作る量がわずかで、ロクロ

等の加工技術を必要とするため、製作できる

人が少ない。

こうした現状を分析、認識した上で、調査

に着手し、各種編み型の寸法、材質、型加工

技術等の他、聞き取りによって個々の治員の

特徴や使用法を調査した。

その結果、編み型を大きく次の5つに分類

した。(次ページの図3参照)

卜一体型

・折り畳み型

・割型

。羽根型

。その他

(3)

題であろう。デザイン性の高い小木工品を生

産する県内のある企業は、治貝も優れたデザ

インで、仕事をしたくなるようなものに仕上

げていることは参考にしたい。

今回の調査を通しての所感は、業界も編み

型の製作に様々な創意工夫をしているが、そ

の整理、収納等の管理面には、解決すべき問

題点があり、今後は治員作りを楽しむともい

えるような姿勢を取り入れることによって編

み型を見直すことが、新しい治貝、ひいてほ

新しい商品開発につながると考えられる。ま

た、編み型の図面管理的機能を有効に使って、

製品のリモデル等に正確かつ迅速に対応して

いくことも、今後の課題である

作れない。しかし、それ以外のものは余り難

しい技術を必要としない。このため、業界の

傾向としては、割型や折り畳み型でなくては

できない分野を除けば、一体型や羽根型、そ

して、その他の創意工夫型ともいうべきもの

への依存度が高まっている。

<提案及び考察>

以上のような分析からこれからの編み型に

求められる条件としては、製品作りにおける

作業効率、分解と組み立ての容易さ、廉価性、

軽さ等の他、白作あるいは企業内で製作可能

なことも挙げられる。今後ほ、靂産とともに

特別注文的なニーズにも的確に応えていかな

らナればならないことを考えると治員の製作技

術を各企業が身につけていくことば・つの課

(図3)

参照

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